カテーテルアブレーション治療体験記 その5:入院2日目(治療日)

病気

その1:発症
その2:治療日決定から入院前検査まで
その3:入院準備
その4:入院初日
その5:入院2日目(治療日)
その6:治療翌日から退院まで
その7:退院後

さて、とうとうこの日が来ました。
ここまで来るのも長かったけど、この1日も長かった…。
あ、術中は全身麻酔で寝てたので「起きている時間」は普段の日より短かったんですがね。
術後に目が覚めてからがまぁとにかく長く感じました。

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朝のルーティン

病院で迎える初めての朝。
夜中に2回ほど「心電図モニタの確認させてください」と起こされたりしたせいかなんだか熟睡できなかったので気持ち良い目覚めとは行かず。
これだったら1時半までのMyゴールデンタイムはTV観ておくんだった…

7:00
朝のルーティンである血圧と体重測定。
昨日は看護師さんが付き添っての測定でしたが、今日は自分一人で。
しかし、血圧測定は良かったが体重測定しようとしてふと気づいた。
「この心電図モニタはどうすればよい?」
下の写真のようなタイプの体重計だったので、体重を表示する部分の上に心電図モニタを置いて測定してみた。

すると、通りかかった看護師さんが「あ、それお持ちしますよ」と言ってくれたのでお言葉に甘えて再測定。でもさっきと0.2kgしか変わらなかったので一人でも測れますねw

部屋に戻るとすぐ看護師さんが来て「点滴追加します」とのこと。
今まで入院経験はないものの点滴経験はまあまああったのですが2つ同時は初めて。
点滴ポンプが追加されて最初の点滴のチューブに合流する形に。
追加されたのは「生理食塩水」だったかな?最初の点滴が8cc/hだったけど今回追加された方はなんと60cc/h。速っw
しかしトイレ行く時は電源コード2つ引っこ抜かないといけないので面倒になったなぁ、と。

8:00頃
主治医の先生が顔を出してくれました。
「気になることとかありますか?」と聞かれたので「気になるほどではないんですがメインテート(βブロッカー)飲まなくなったら脈拍が上がりました」と答えたら「治療後脈が速くなる人多いのでしばらくβブロッカーは飲み続けてもらうと思います」と言われましたが…ふむ、今よりさらに上がったりすると嫌だなぁ…

8:20
朝食。この後治療があるため「朝食は半量です」と看護師さんに言われていた。
半量になったのが出てくるのか、自分で半量食べるよう調節するのかわからなかったのですが…後者でしたね。

いよいよ準備に

8:45
前日に「指輪も外してください」と言われていたのをふと思い出したので忘れないうちに外して財布に入れておきました。
財布をロッカーにしまっていたら男性の看護師さんが来て朝食後の薬をくれました。
そう言えばこのクールは病院薬剤師が主人公の「アンサング・シンデレラ」というドラマをやっているので観ているのですが…まだ入院してから病院薬剤師さんには会っていないですなぁ。

9:10
また心電図モニタの確認。
ただ、今回来てくれた人は看護師さんとは着ている服が違う感じ。
名札をチラ見したら「臨床工学技士」さんでした。

10:10
看護師さんが手術の時に着る「手術衣」と血栓防止のための靴下を持ってきてくれました。
その靴下と昨日買ったTパンツ。

しかし、手術衣を持ってきてくれたのは良いのですが…点滴している状態では着替えられない!w
さて、ナースコールすべきか?と悩んでいたところで新たな入院者が入ってきたようで。
声からは自分と同じぐらい年代かなぁという印象。奥様らしき方が付き添いで来てました。というか皆さん付き添い来るんですねぇw

10:30
入院者への説明が終わったようなのでナースコールするかと思ったところにちょうど看護師さん来てくれました。すばらしい!エスパー!
点滴をいったん外してガウンだけ着せてもらいました。

Tパンツはもちろん自分で。
しかし、履き方がよくわからん!
ググってみても「Tバックの履き方」しか出てこないんですけどww
いろいろ試してるうちになんとなくしっくり来た。
パッケージに履き方書いといてくれー

11:00
この部屋5人目の入院者。
こちらは付き添いがやたら多く超にぎやかなんですけどw 若い男性は息子さんかと思いきや「叔父さん」と呼んでいたので甥っ子?というか親戚一同付き添うとかスゴいなぁと驚きましたが。
※後で聞こえてくる会話によるとまぁいろいろ理由があったようです。

11:40
妻と息子が来てくれました。
「息子は行けたら行く」と妻に言われていたのでまぁ来ないだろうなと思ったら来てくれてちょっと嬉しかったw
しかし、事前に看護師さんから「治療後に寝たまま食べられるものを用意しておいてください」と言われていたので「コンビニのおにぎりでいいからお願い」と妻にLINEしておいたのだが、「息子の身支度が遅いので家を出るの遅くなった」とのことでこれから1Fに行って買ってきてくれるとのこと。
おにぎり+飲み物を買ってきてもらった後、2人にはデイルームで待機してもらいました。

治療室に移動する直前のワタシ。気分はまな板の上の鯉でしたw

2020/08/17:カテーテルアブレーション治療に向かう直前の様子 – Spherical Image – RICOH THETA

治療室へ

12:50
「それでは移動しますー」という看護師さんの声。
事前に「午前中の治療が9時からで平均2~3時間なので13時以降ですね」と言われていたので、13時半ぐらいかと予想したら意外と早かった。
先にデイルームにいた家族に声かけてくれていたようで既に家族は部屋の前に。

「メガネはどうしますか?ご家族に預けることもできますが」と言われたけど、全身麻酔で部屋に帰ってきてから目覚めるわけだから要らないな、ということで「部屋に置いていきます」。

ストレッチャーに乗ってから「治療室までの移動中だけマスク着用を」ということでバッグからマスクを出してもらって装着。
地下1Fの治療室へ移動。
しかしエレベータで降りる時の違和感半端なかった…(もともと乗り物酔いしやすいタイプなのでw)

治療室に入ると…
うわ、なんだこの異次元空間はw

愛媛大学病院ホームページより

この写真は自分が入院した病院のものとは違いますが、正にこんな感じでモニターがずらーっと並んでてプローブ類もウジャウジャある状態でした。
このモニター類の前にストレッチャーから移ります。
横になろうとしたら起きたままにされ、背中にペタペタと電極が貼られます。
ひと通り貼り終わって横になると頭付近のスピーカーから主治医の先生の声が。
「はい、これから眠くなる薬入れます。気づいたら全部終わっていると思います。」
そして、ここで記憶が途切れました。

治療終了

※これ以降はしばらく記憶が曖昧なので時間軸は合っていないかも。
目覚めると…当然ながら875号室。
まだ麻酔が残っているのか身体を動かせません(もしかしたら動かせないように拘束されてたのかもしれませんが…)。
そしてまず感じたのは「尿意」。
つまり「オシッコしたい感じがしてたまらない」という感覚でした。
麻酔が残っていて呂律が回らない状態で「トイレ行きたい時はどうすればよいですか」とか看護師さんに尋ねたことはなぜかハッキリ記憶に残っていますw
※ちなみに看護師さんがどう答えたかと言うと「おしっこでしたら管が入ってるので大丈夫です。もし大きい方したい場合はナースコールしてくださいね」という回答でした。

その次に感じたのが「右手首の痛み」。
カテーテルは脚の付け根から入れることしか聞いてなかったので「え?なぜここ?」とまず思いました。
あとで調べたら血圧測定用の何かを入れたらしいです。

激痛との戦い

意識し始めると右手首の痛みが「激痛」に変化してきました。
右手首の内側(親指側)なんですが、とにかく痛い。
ナースコールのスイッチがベッドの柵に引っ掛けられていたのに気づいた時には思わずナースコールしてました。

看護師さんに右手首の激痛を伝えると「今出来るギリギリの範囲で緩めます」とのこと。
そう、右手首には止血用のバンドが巻かれていたんです。
テルモのTRバンドという止血バンドらしいのですが、下の写真の手のひらの位置にある注入口から注射器で空気を入れて圧迫するようです。

テルモ ホームページより

で、その場で少し緩めてくれたらしいのですが、感触的にはあまり痛みは変わらず…。
それを言うと「これ以上は無理ですので痛み止めお持ちしましょうか?」とのこと。
「いや、そこまでは…」といったん断ってしまいました。
でも結局、やっぱり痛いのでまたナースコールして持ってきてもらいました。

痛み止めを飲んでしばらくしても激痛は衰える気配を見せません。
情けないことにナースコールして「もう少し緩められませんか」とお願いしてみましたが「これ以上無理です。我慢してください。」と冷静に言われる始末。
とにかくベッドの上でジッと寝たまま時間が過ぎるのを待つしかありませんでした。
入院中一番キツかったのはこの時間帯でしたね…。

激痛が消えた

そして、術後3時間が経過したらしく、身体を30°だけ起こせるようになりました。
下半身は引き続き脚の付け根が一番でっかい穴開いてるので動かせません。
しかし!なんと奇跡が。
少しだけなんですが、身体を起こしたら…あら不思議!
右手首の痛みがすーーーっと消えていったんです
一瞬何が起こったのか理解できませんでしたが、なぜか痛みが消えたので嬉しいったらありゃしない。
身体を起こしたことで血の巡りが変わったんですかねぇ。

その頃、妻と息子が部屋に現れました。
自分「あれ?とっくに帰ったんだと思ってた」
妻「デイルームでずっと待ってたら看護師さんに忘れられてたらしい(笑)」
あらら…まぁ、このあたりの時間帯ってシフトが入れ替わるから仕方ないかも。
ただ、おかげで保冷庫に入れておいたおにぎりを出してもらえました。で、飲み物(ペットボトル)を飲もうとしたところ「そのままじゃ飲みにくいでしょ」ということでストロー付きキャップを買ってきてくれました。
これ、後々地味に助かったかも…
この時食べたおにぎり、なぜかめっちゃ美味かったなぁ。

ベッドの上で座れるようになったところでこの日は終了

身体を30°起こせるようになった時に「あと3時間後の21時にはベッドの上で起き上がってよくなりますのでまたその頃に来ますね」と看護師さんに言われたので21時が楽しみ楽しみで仕方ありませんでした。

しかし、21時を過ぎてもなかなか看護師さんは現れず…。
ナースコールですぐに呼び出したいぐらいでしたがそこはじっと我慢。
結局来てくれたのは消灯10分前の21:50。

よく覚えてないんですがたぶん下半身を何らかの方法で固定してたんだと思います。
それを外して、起き上がってベッドの上で座れるようになりました。
しかし、尿管は入っているままなのでベッドの外には出れません。

そして「歯、磨きますよね」と言ってくれていろいろヘルプしてくれました。
昨日は寝る前に歯磨きできずなんかスッキリしなかったのですが、今日はスッキリできました。

自分の歯磨きが終わったら消灯となりました。

その6に続く》




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