カテーテルアブレーション治療体験記 その6:治療翌日から退院まで

病気

その1:発症
その2:治療日決定から入院前検査まで
その3:入院準備
その4:入院初日
その5:入院2日目(治療日)
その6:治療翌日から退院まで
その7:退院後

とうとう「その6」まで来てしまいました。
治療翌日から退院までを一気に書きます。
でもこれで終わりではないですよー。

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治療翌日

ベッドの上で座れるようになったとは言え、まだ尿に管が入っているのでベッドからは出られない状態で眠りに付きました。

…が、ぐっすり寝れませんねぇ。常に尿意を催しているような感じがして落ち着きません。
目覚めるとさっきより30分ぐらい時計が進んでいた、の繰り返しです。

昨晩看護師さんには「朝6時を過ぎたら尿管を抜きますので」と言われてたので、とにかく6時が待ち遠しかった…。
そして6時になりました。
が、まぁやっぱりすぐには来ないですよね。
とにかくちょっと寝ては目覚めて…を繰り返して待ちます。

尿管抜き

7:00
待ちに待った尿管抜きの時が来ました。
管を入れる時は全身麻酔していたので痛みは感じなかったので、抜く時はさすがに痛いのだろうと覚悟していたのですが…
確かに痛みはあるものの昨日の右手首の痛みの方が全然キツかった、というぐらい。
事前にネットで検索した時は「管を入れる時に尿管を傷つけられて痛かった」とか「血尿になった」とかいう体験記を読んでいたのでかなりビビってたんですが、ビビリ損で済みました。
どなたか存じ上げませんが、管を入れてくれた方が上手だったのでしょう、きっと。ありがとうございます!
ベッド下の尿バッグを看護師さんが片付けてくれたのですが、もうあふれそうになってました。
あぶねぇーw

ちなみに歩けるようになったとは言え、脚の付け根はまだ止血の包帯があるし、まだ若干痛いので、ゆっくりしか歩けません。

朝のルーティン

ゆっくり歩いてナースステーションに行き、血圧と体重測定です。
体重測定時は心電図モニタは表示部の上に乗っけて一人で測定。
血圧計は測定結果がプリントアウトされるので、その紙の裏に名前と体重を書いて看護師さんに渡しました。

その直後に採血。
入院してから一番若そうな看護師さん(♀)。
いかにも不慣れな手付きでちょっと不安でしたが問題なかったです。ヨカッター。

7:55
男性の研修医さんが右手の止血バンドを取りに来てくれました。
昨日時点で激痛は収まったとは言え、結構締め付けがキツイので解放されて助かりました。

8:00
朝食の前にTwitterに治療完了報告を。

あとは、職場の上司にもSlackで報告。

8:30
待望の朝食。
この時はとにかく待ち遠しかったですねぇ。嬉しかったw

でもメニュー的にも量的にもちょっと物足りなかった…

8:40
今日の昼番の看護師さんが顔見せ。
「この後は心電図とCTを受けてもらいます」とのこと。
ただし、1Fまでは車椅子で行くらしい。
なるほど、歩けるようになったとは言え歩く機会はあまり増やさないということですかね。

9:30
朝の分の薬の配布。さっき採血してくれた新人(っぽい)看護師さん。
病院薬剤師さんとは会えるのだろうか…?

自動蓄尿器

そして、薬を飲んだ後に尿意が…。
今日からはトイレで小をする時は「自動蓄尿器を使うように」と言われていたのですが、まだ使い方を教わっていなかったのでした…。
※今朝尿管抜かれる時に聞くつもりだったのにすっかり忘れてた。
またナースコールするか?と迷っていたちょうどその時、新顔の看護師さんが顔見せに来たので「自動蓄尿器の使い方教えてください」って頼んだら「担当の看護師呼んできます」とのこと。
後でわかったのですが、この時来たのは後で検査に付き添ってくれるヘルパーさんだったようで。
でも結局そのヘルパーさんが後でまた来て「ちょっと看護師見つからないんですけど私わかるんで教えますね」と教えてくれました。元看護師さんなのかな?
でもトイレ行きたくて仕方なかったので助かりました。

ちなみに、上の写真のタイプの場合の使い方はというと…

  1. 液晶部の上の位置に患者毎のカップが格納されているので、それを取り出して尿を入れる
  2. 入れ終わったら液晶部に表示されている自分の名前を押下
  3. 名前を確認されるのでそのまましばらく待つ。測定中止する場合は「キャンセル」を押下
  4. 液晶部の下の扉が手前に開く(上開き)
  5. 尿が入ったカップを置く
  6. 扉が閉まって測定が終わるのを待つ
  7. 尿の量と比重が表示されたら扉が開くのでカップを取り出し元の位置の戻す
  8. 扉が閉まったら終了

という手順でした。でもあくまでも自分が入院した病院の場合の話ですので、きちんと看護師さんに教わりましょうね。

で、早速トライしたのですが、最初は尿を取り終わっていないのに自分の名前を押してしまい、しかもキャンセル押せばいいのにアタフタしてしまいそのまま尿を入れずに測定してしまいエラーにw
気を取り直して尿をカップに入れ始めたらカップから溢れそうになって焦りましたww

車椅子で移動して検査へ

10:45
先ほど自動蓄尿器の使い方を教えてくれたヘルパーさんが車椅子を持ってきてくれました。
歩けるとは言え先述の通りゆっくりしか歩けないので助かりますなぁ。
車椅子に乗るのも入院生活の中で最初で最後。

最初1FのX線検査に言ったら外来の人たちで行列になっていたので2Fの心電図を先に。
その後1Fに戻ったらさっきの混雑がウソのように空いててびっくりしましたが。

しかし、車椅子に乗って移動するのは初めての体験でしたが、人が多い中を移動する時は視線が低いせいかちょっと周りに圧倒される感じがしましたね。
毎日通勤していた頃、毎朝同じ電車に車椅子の方が乗っていたんですが、あの時間帯に駅の中を車椅子で移動するのって大変なんだなぁと改めて思いました。

昼食から消灯まで

12:20
昼食。
朝が物足りなかったため昼食も待ち遠しかった…
昨日妻にお菓子とか買っておいてもらうんだったと後悔しきり。

昼食後、スマホでSNSめぐりをしていた時、急に目がチカチカし始めました。
「ん?これはまさか…閃輝暗点?」
以前にブログに書いた頃は結構な頻度で発症していたのですが、最近は年に一度あるかないかという頻度で…。
そんな閃輝暗点がなぜかこのタイミングで。
ちなみに、閃輝暗点は目がチカチカした後に少し時間を置いて頭痛が来るのですが、この日は来なかったんですよね。ま、たまたまでしょ、とこの時は思うことにしました。

14:10
今日の担当看護師さん(朝以来)が来て脚の付け根の状態の確認。
テープが取れかかっているとのことで追いテープされました。
首の止血テープがかゆいと伝えたら外して絆創膏に貼り替えてくれました。

15:00
検温と血圧測定。
なぜか朝イチ以外の血圧測定はやっぱりプシュプシュやるやつなんですよね。
右手首の止血テープが絆創膏に変わりました。
だんだんと身軽になっていきますが…あとは脚の付け根と心電図モニタだ。

16:00
買い置きの飲み物が切れたのでデイルームへ。
買ったついでにちょっと外の景色でも…と思ったらめっちゃ混んでいてびっくり。
自販機で生茶を買ったら即退散しました。

16:15
とうとう来た!
薬剤師の○○ですー
最初で最後でしたがw
退院までの薬を渡されたのと退院後の薬についての説明でした。
初日からネキシウムという胃酸を抑える薬が出ていたのが気になっていたので聞いてみたら「血液抗凝固剤(エリキュース)で胃がやられる場合があるのでそれの予防のためです」とのこと。
え、そんなこと(エリキュースの副作用)今まで言われなかったんですけど!
どうりで最近食道付近がキリキリ痛むと思った…。

18:00
夕食の前にデイルームへ。
今度はさすがに人っ子一人いなかった。

2020/08/18:退院前日、デイルームにて – Spherical Image – RICOH THETA

景色を観ながらしばしボーッとしていたかったのですがもう夕食の時間なので後ろ髪惹かれつつ部屋に戻りました。

18:20
夕食。

メインディッシュはサバの竜田揚げだったんですが、ちょっとコレは味がイマイチでしたね…残念。

19:30
検温と血圧測定
ここでも血圧はプシュプシュで測定

20:45
なぜかちょっと早めに消灯。

22:00
やっぱり寝付けないのでスマホで「私の家政夫ナギサさん」を観て、その後寝た

退院日

昨日よりは身軽になったはずなんですが…やっぱり1時間おきぐらいに目覚めてしまうのです。

6:30
朝のルーティン、今日は少し早め。
検温→血圧→体重。
その後、点滴注入針と心電図モニタを外してもらいました。
あとは脚の付け根だけ!

8:00
昨日とは違う男性研修医が来て脚の付け根の止血用テープを外してくれました。
かなり粘着力が強いテープらしく「剥がしやすくする薬を付けながら剥がしますね」と説明しながら剥がしてくれました。
そして初めて見る内出血…自分でもビックリしたほどグロいw

ちなみに向かいの人も同じタイミングで脚の付け根の止血用テープ剥がしたらしいのですが…なんと皮膚も一緒に剥がされてしまったらしい。
お気の毒に…。でも研修医の彼もそんなに雑にやっていたとは思えないんですけどね。

8:25
朝食。
最後の病院食です。

8:50
心電図のため2Fへ。
今日は一人で歩いて移動。
昨日歩きづらいのはテープで固定されている影響だと思っていたのだけど、テープ外されても歩きづらい…。つまり「痛い」ってことかw

検査から戻ったらいよいよ帰り支度。
ロッカー片付けて荷物をまとめてレンタルした寝巻やタオルは所定の場所へ返却。
入院した時に履いてきたジーンズを久しぶりに履きます。

10:30
請求書到着。
うむ、限度額のおかげで3桁にはならないけどなかなかの額。
レンタル品の請求はやっぱり無かったので後で精算しないと。

荷物とロッカーの鍵を持ってナースステーションへ。
診察券を預けていたので返してもらい、薬をもらいました。そして次回外来についての説明。
最後にリストバンドを切ってもらい「お世話になりました」。
実質約3日間お世話になった8Fを後にしました。

1Fに降りて、まずは入院費の支払い。
自動会計機に診察券入れたら「窓口でお支払いください」という表示が出てしまったため窓口で支払い。
その後、入院受付でレンタル品の精算を。
特に文句を言われることもなく精算してもらえました。

11:00
久しぶりの外界。
暑い…(入院した日よりは暑くなかったらしいのですが)
タクシーで帰ろうかとも思ったけど、行きと同様に電車で。
歩くの大変だったけどねw

入院中および入院前後に応援のお言葉をいただいた皆様には改めて御礼を申し上げます。
トラブルが発生する確率がかなり低い治療法ではあるものの、完全にゼロではないだけになんだかんだ不安でしたが、皆さんのおかげで無事に帰ってこれました。
ありがとうございました。

その7へ続く》

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