[CD] DREAM THEATER / A Dramatic Turn of Events

衝撃的だったマイク・ポートノイの脱退からちょうど1年。
新ドラマーにマイク・マンジーニを迎えた新生Dream Theaterの新作が発売となりました。

なんと、オリコンデイリーで1位取ったそうです!

自分は初回限定版を購入。
早く聴きたくて仕方なかったのですが、「順番的にはまずオーディションかな」と思いはやる気持ちを抑えてwDVDを先に見ました。
まぁ、4月にYouTubeで既に見てはいるんですけどね。
やはり字幕があると全然違うので。
あらためて見るとマンジーニは一番安定してたと思います。
最後、”The Spirit Carries On”が流れている中で”I carry on his spirit”と言っているシーンが印象的でした。

さて、CDはまだ2周しか聴いてませんが早速レビューをば。

1. On the Backs of Angels (8:42)
2. Build Me Up, Break Me Down (6:59)
3. Lost Not Forgotten (10:11)
4. This is the Life (6:57)
5. Bridges In The Sky (11:01)
6. Outcry (11:24)
7. Far From Heaven (3:56)
8. Breaking All Illusions (12:25)
9. Beneath The Surface (5:26)

マスタリングはご存知売れっ子エンジニアのテッド・ジェンセン。
Dream Theaterに関わるのは”A Change of Seasons”以来久しぶり。
個人的には”Awake”の音とか大好きだったのでこれは大歓迎。
ネットでの評判でも「音が良くなった」という意見が多いし。

しかし!

いざ、聴いてみると…そんなに音が良い感じはしない。
比較のために前作”BC&SL”を聴いてみたが、前作の方が音は良いと思う。
ただ、ここで言っている「音」は楽器や声の「鳴り方」を言っています。
ドラムの音が控えめになってバランスが良くなったのでみんな「音が良くなった」と言ってるのかもしれませんね。

そして、その注目のドラム。
スネアドラムの音なんかポートノイは良くも悪くも個性的な音でしたが、マンジーニは至ってオーソドックスな音。
それでいて、出るところは出て、控えるところは控える、という感じで、さすがあのオーディションを勝ち抜いただけあります。
ただ、あの「タム回し」が無いのは若干寂しい感じもしました。

で、肝心の曲なんですが…

ネット上では”Images and Wordsに匹敵するデキ!”と書いている人もいましたが…

個人的にはあまり好きになれませんでした… (´・ω・`)

たぶん、前作の方が好きです。

確かに曲調は今までと雰囲気が変わった感じがするんですけどね。
なんかどうもメロディが耳に残らないんです。
(よく考えてみたらメロディが散漫なのは”Octavarium”あたりからの傾向かもしれません)

もちろん、各自のプレイは素晴らしいです。

ラブリエの唄もペトルーシが「唄いやすいように」考えて作っただけあった伸び伸びとしています。
(逆に今までそうじゃなかった、というのが驚きではあるけど^^;)
ただ、伸び伸びしている=メロディが間延びしているようにも聴こえるわけで…

ペトルーシのギターもメロディが作りこまれててカッコイイんです。
(逆に唄のメロディよりもギターのメロディが耳に残ったりしています^^;)

マイアングのベースも心なしか今までより生き生きとしています。

ルーデスの鍵盤もここ数作より音色が多彩でなおかつ音が前に出てきている感じがします。

でもね…

サビのメロディが弱いし、インストパートは冗長なところが多いし…。

一番好きなのは8曲目の”Breaking All Illusions”なんですがね。
イントロ聴いて思わずガッツポーズしたぐらいカッコイイんですが、なんかサビがイマイチ。
インストパートも、カッコイイところはあるんですが、「これ、要るのかなぁ?」と思うところも多々あり…。

プログレ自体は好きなので長尺の曲が嫌いな訳じゃないんです。
でも、私の好きなYESとかKING CRIMSONの長尺の曲は長くてもそれは曲の自然な流れから来ていて、必然性があるんです。

でもね…

ここ数年のDream Theaterの長尺の曲には先述のように「これ、要るのかなぁ?」と感じるところが多い…。

あくまでも個人的な感想なんですがね。

ちょっと期待が大きすぎたかなぁ。

結局、自分にとってのDream Theaterは

・MP2までは神
・6DOITでヘヴィ路線に走り始めたのは別によかったのだが
メロディが散漫になってしまいキライになった。
・TOTでヘヴィ&ダークとメロディを両立させまた神に昇格
・8Vでまた少し散漫な感じに逆戻り神から若干降格。
・SCはダメダメ。完全降格
・BC&SLは1曲目は相変わらずだなぁと思いつつもその他は良化。
ラストのTuscanyで次作への期待が膨らむ。
・…と思ったら、また散漫な感じに逆戻り。音のバランスは良くなったけどね…。

という感じです。

なので、この「散漫さ(歌メロ弱い&インスト冗長)」を改善してくれれば、次作は神になるでしょう(^o^)

なんかネガティブなレビューになってしまいましたが…
来日してくれたらきっと見に行くと思います(^o^)
 

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