[CD] Circus Maximus / Nine

“Abyss”,”Arrival of Love”でプログレメタルファンの度肝を抜いてから早5年…。
待ちに待った、待望の3rdアルバム”Nine”が発売されました。
(自分はHMVオンラインで輸入盤を購入。6/3に届きました。)

リリースまでの経緯

それにしても…この5年は長かった！

レコーディングに入ったことがアナウンスされたものの、しばらくするとなぜか公式サイトでもレコーディング状況の更新が止まる有様ｗ
そのうち、ヴォーカルのMichael EriksenがKamelotのお手伝いをしたり、The Magnificientなんていうメロハーユニットを作っちゃったりなんてこともありました。
＃特にKamelotからRoy Khanが抜けた時は、Michaelを引き抜かれるのでは？と本気で心配しましたｗ

レコーディング遅延の主な理由は、ドラマーとギタリストの怪我だったようです
(ソースはこちらのMichaelインタビュー)。
ドラマーTruls Haugenは右膝に問題があり、外科手術をしたらしいですね。
さらにギタリストMats Haugenは右腕に問題があったらしく、こちらは治るまでに8ヶ月もかかったそうで…(腱鞘炎ですかね？)。

これらの話は昨年10月に上記リンク先のインタビューで初めて明らかにされたもんだから、それまではホントに全く情報がなくて…。
「バンド自体まだ存在するの？」と思ったこともしばしばでした。
しかし！ 今年2月始めには「レコーディング残り2曲！」とアナウンスされ、2月末にレコーディング完了。
4月にはfacebookで「新譜リスニングパーティ」の参加者を募集。
抽選に通ったラッキーな15人がノルウェー・オスロに集い新譜をいち早く聴くことができました。

こんな5年間を経てリリースされたのが、この Nine なのです。

収録曲

さて、前置きが長くなってしまいました。
収録曲は以下の10曲。

01. Forging               1:16
02. Architect Of Fortune 10:12
03. Namaste               4:02
04. Game Of Life          5:01
05. Reach Within          4:59
06. I Am                  4:20
07. Used                  4:52
08. The One               4:00
09. Burn After Reading    8:48
10. Last Goodbye         10:00

アルバムタイトルが”Nine”なのに10曲ありますｗ
まぁ、1曲目はインストで2曲目とセットだとしたら実質9曲なのかもしれませんね。

先行シングル(配信限定だったかな?)として”Reach Within(Radio Edit)”がリリースされましたが私はこの曲を聴いて一抹の不安が…。
だって、あまりにもThe Magnificientっぽかったから(笑)
(あ、The Magnificientがつまんないというわけではありませぬ、念のため)
ということで、不安を抱えたまま3rdアルバムを聴き始めました。

感想

しかし！

実質オープニングとなる2曲目の”Architect Of Fortune”のイントロ聴いてる間にそんな不安はどこかに吹き飛んでしまいました。
ドラマティックな展開、さりげなくかつ絶妙に入る変拍子、ヘヴィなギターサウンド…
そう、The Magnificientには足りなかった何かがここにはあったのです！
(あ、The Magnificientがつまんないというわけでは(ｒｙ)

3曲目からは4～5分にまとまった曲が6曲続きます。
“Reach Within”はこのアルバムの中で聴いてみると悪くありませんｗ
昨日、気がついたら仕事中に口ずさんでました(笑)
“I Am”は「これぞCircus Maximus！」という1曲。
とにかくポップでキャッチー。それでいてソロパートのギターとシンセのユニゾンがかなりスゴイ！個人的にヘヴィロテしまくってます。

最後の2曲に長尺曲を持ってきていますが、この2曲がまた凄い。
ラス前の”Burn After Reading”は中間部のインストパートが息を呑むようなスリリングな展開。
今回インスト曲がないだけに楽器隊はここを見せ場にしたかったのでは？と思うぐらい。
もちろんVocalも素晴らしい。
さらに最後の”Last Goodbye”(ロイヤルハントじゃないよｗ)
このアルバムを締めるにふさわしいメロディアスな大曲です。
でも、2曲とも聴いてると長さを感じさせないところがまた凄い。

最後に

長らく待った甲斐があったと思わせてくれる快心の一作です(^^)
ただ、従来はダークな曲調が多かったのですが、今作は全体的に明るめな印象を受けます。
ギターの7弦使用比率も前の方が高いんじゃないかな？
(あ、これテキトーに言ってますんで…^^;)
なので今までのダークな感じが好きだった人にはちょっと違和感があるかも…。

さて、こうなると初来日公演に期待！！
ということで6/20発売の国内盤も買います。

※2020年5月追記：Nineは一時期廃盤になっていましたが、2019年の来日時に再発されました。

↓はリリース前に公開されたオフィシャル動画です。
全曲少しずつ聴けます(^^)