昨年6月に初代有線ピヤホンのレビュー記事を投稿しましたが、年が明けて2021年1月21日に有線ピヤホンの2代目が発売されました。
※「ピヤホンって何?」という疑問を持たれた方は↑の初代のレビュー記事の最初の方を読んでくださいませ。
幸いにも発売当日に入手することができたのでレビューしてみたいと思います。
(本当は入手後1週間以内に投稿する予定だったのですが諸事情によりだいぶ遅くなってしまいました)
なお、視聴音源はメタル系の楽曲に限定しておりますのでご承知おきください。
初代との差異:スペック編
初代有線ピヤホンのベースモデルはHSE-A1000でしたが、2代目はHSE-A2000に変更されています。
従って、スペックの数字に現れる差異はベースモデルのスペックの差異とほぼ同じとなります。
2代目 (HSE-A2000PN) | 初代 (HSE-A1000PN) | |
形式 | ダイナミック型 | ダイナミック型 |
ドライバー | φ8mm (グラフェンコート振動板) | φ10mm |
音圧感度 | 92dB | 96dB |
再生周波数帯域 | 50~40,000Hz | 50~20,000Hz |
最大入力 | 5mW | 5mW |
接続端子 | ストレート | ストレート |
コード長 | 1.2m | 1.2m |
マイク | 有 | 無 |
価格(税込) | 3,600円 | 1,700円 |
ベースモデル 価格(税込) | 2,000円 | 1,000円 |
上の表で色を付けた箇所が初代との差異ですが、赤はベースモデルのスペック差です。
価格はベースモデルで比較すると1,000円の差異ですが、ピヤホンで比較すると1,900円の差異。
この900円はマイクの分ですね。
開封
実物を初代と比較する前に、パッケージをご紹介。
初代と比べると結構凝ってますので。
これ、フタがパカッと開くようになってまして…
で、この状態から中身を取り出すと…
こんな感じで入ってました。
初代との比較:外観編
まずは本体の比較。
左が2代目、右が初代です。
ドライバー径が10mmから8mmになりましたので2代目の方が若干小さいです。
ただ、装着感は個人的には初代の方が好きでしたね。慣れの問題かもしれませんが。
耳の小さい方には2代目の方が合いそうな気がします。
こちらは2代目にしかない「高感度マイク付きコントローラ」
初代は左右の区別は本体にある「突起」でしか判断できなかったのですが、2代目は「コントローラがある方が右」なので非常に判りやすくて良いです。
プラグはどちらもストレートですが、初代は3極、2代目はマイク付きなので4極という違いがあります。
初代との比較:音質編
さて、いよいよ試聴レビューです。
なお、あくまでも「メタル系の音が好きな人向け」のレビューであり、さらにはメタル好きな人でも好みは色々ですのでそのあたりはご承知おきください。
エージングは初代と同様にこちらの動画を使わせてもらいました。
試聴曲は以下3曲です。
# | 曲名 | アーティスト | 試聴ポイント |
1 | 6:00 | DREAM THEATER | イントロのタム回し&ベースリフ サビでのヴォーカルと楽器隊のバランス |
2 | The Course of Nature | ANGRA | イントロのSE ヴォーカルと楽器(パーカッション含む)のバランス |
3 | The Count of Tuscany | DREAM THEATER | イントロのギターアルペジオ、シンセフレーズ |
なお、3曲とも初代レビュー時と同じ MP3(256kbps) 音源で試聴しています。
なので2代目は「ハイレゾ対応」として周波数帯域が40,000Hzまで拡張されていますがそこは全く関係ないことになります(笑)
初代のレビュー記事での感想をざっくりまとめると
「バスドラ、スネア、ベースがかなりクリアだが高音域がキツい」
でした。
2代目の感想ですが…高音域のキツさはなくなりました。
しかし、中音域の低音寄り(いわゆるミッドロー)が初代より強めに感じますね。
若干モワッと聴こえます。
うーむ、正直に申し上げますと
「中低音は初代のままで高音域だけ抑えてくれれば良かったのに…」
という印象です。
しかし、低音重視なバランスがお好きな方向けかも知れません。
あと、ベースの耳コピにも良いかも(笑)
※実は普段音楽を聴く時はほとんどイコライザーでイジらない派です
2021/2/15追記
昨日の YOASOBI 1st配信ライブ で2代目使ってみました。
するとですね…これが実にエエ感じで聴こえるのですよ。
メタル系だと低音が強調されすぎてしまうけど、ポップス系にはちょうどいいのかもしれませんね。
他機種との比較
初代のレビュー時は
- PHILIPS SHE3900
- radius HP-NEF11
の2機種と比較したのですが、あいにくPHILIPS SHE3900の方がここのところ行方不明でして…
(そいつを探していたため本記事の投稿が遅れたのですが…探すの諦めましたw)
ですので今回は radius HP-NEF11 のみとの比較となります。
が、こちらの radius HP-NEF11 、初代有線ピヤホンのレビュー時に「中音域に膜が張られたように若干モコモコして聴こえます」と書いていたことから「これは2代目有線ピヤホンの聴こえ方と結構似ているのでは?」と案じていたのですが…ビンゴでした(笑)
同じではないんですけどねぇ…残念ながら2代目の方がモコモコ度合いは高いかも。
やっぱり理想は PHILIPS SHE3900 だなぁ。それにしても…どこ行ったーーー!??
リモート会議でも使ってみた
さて、せっかくマイクが付いてますのでそちらも使ってみないと!
ということで仕事でのリモート会議で使ってみました。
ちなみに今までリモート会議ではこちらで記事にした中華製低価格ワイヤレスイヤフォン(QCY T5)を使っていました。
イヤフォン
音源で試聴した時と同じです。なんかモコモコ聴こえます…。
しかし、QCY T5に比べると圧倒的に良かったりしますが(笑)
マイク
こちらは会議本番中は自分の話した声は聴けないので、Microsoft Teamsの通話テストモードでマイク経由の声を聴いてみましたが、かなりクリアに録れてます。
一方、QCY T5はもうシャカシャカ聴こえてしまって「とりあえず何話しているかは聴こえる」という感じなので比較にならないレベル…(汗)。
結論
残念ながら自分の好みのサウンドからはちょっと外れてしまう印象です。
が、ベースの耳コピ用またはリモート会議用として使うことになりそうです。
2021/02/15追記
メタル系では低音強調されすぎてしまうようなので非メタル系を聴く時は良いと思います。
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