[LIVE] ulma sound junction@両国SUNRIZE(2013/09/21)

※最初の2バンド(THE STROBE OUT STRINGS/MAHATMA)のレポはこちら

【3】ulma sound junction

最初の2バンドは前から2列目で観ていたのですが、MAHATMAが終わってからビールを取りに行き、その後は真ん中あたりに位置取りました。

その時ちょうど隣に立っていたメタルティーチャーとこんな会話をしました。

先生「komaさん、次のバンド聴いたことある?」
私「いや、ないんだけどさっきの先生のツイート見て興味津々(^^)」
先生「このバンドこそkomaさんのブログで取り上げるべきですよ」

この時点でのこのバンドについての予備知識はほとんどなかったので、
え!どういうこと!?と思ってるとちょうど会場暗転(笑)

出てきたのはベース兼ヴォーカル、ギター2人にドラマーの4人。
最初はギターとベースを効果音的に鳴らしながらヴォーカルの独唱パートで始まったのですが…

そのメロディがアジアンテイストと言うか何と言うか…
まず頭に浮かんだのは動力火車という台湾のユニット(二人組)でした。
このユニット、私が頻繁に中国出張に行っていた年(1998年)に本国はもちろん香港でも大人気でして。
香港のHMVで試聴して気に入ってLIVE盤のCD買ったんですよ。
この動力火車の二人は台湾先住民族の出身らしく、LIVEのオープニングでアカペラで歌う曲がその先住民族の唄をアレンジしたものだとか…。
※動画探してみたんですが…無い(T_T)

説明が長くなってしまいましたが…
つまりはですね、この ulma sound junctionの1曲目の最初の独唱パートが台湾の動力火車というユニットのLIVEのオープニングを連想させるものだったのですよ。

そして、演奏が始まると…

うっひゃ、こりゃスゲーわ。

変拍子全開!さらに展開もフクザツ…。
全編通して、普通の4/4拍子のパートって比率的に10%も行ってないんじゃないでしょうか(笑)

そんな中でもWarwickの5弦ベースを操りながら歌う田村ヒサオ氏(Ba/Vo)。
クリーンヴォイスとデスヴォイスを繰り出すサマは見事の一言。
ベースプレイも2フィンガーを基本としてサムピッキングやらスラップまでも繰り出して変幻自在。

そして Cynic とか Between The Buried and Me あたりを連想させる音楽性にワタクシはニンマリ(笑)
ただ、上記のバンドそのまんまという訳ではなく、先述のようにヴォーカルがアジアンテイストなエモーショナルさを持っているのですよ。

1曲目にやったと思われる曲↓

さて、3曲目終わったあたりでMCが入ったんですが…
そのMCがまた、、、あまり喋らない人達のようで。

「(あなた方の)言いたいことはわかってる…」

少し間を置いて…

「ノリにくいのはわかってる…」

ここで会場に笑いが。
いやいや、ノリにくいのサイコーっすよ!(笑)

そして、MCは続く…

「さっきのバンドが…群馬共和国から出てきた、って言ってましたが…」

ここでまた間を置いて…

「うちらは…琉球王国?」

ムムッ!

ってことはバンド名の”ulma“は”うるま“と読むのか!
そういうことか~、と妙に納得。

MICHAEL SCHENCKER GROUPの曲で THE ULCER という曲があるんですが、これは「アルサー」と読むんですよね。
なので、「もしかしたら『あるま』って読んだりするのかな?」とか思っていたのですよ、その時まで。

そうかー沖縄の人たちなんだー。
先に書いた、LIVE冒頭のアカペラパートが「台湾の先住民族の唄に似てる」と感じたのももしかするとその影響なのかなぁ??

…と気になったのでちょっと調べてみました。
沖縄音楽の特徴として「ドレミファソラシド」から「レ」と「ラ」を抜く「琉球音階」が有名です。
しかし、どうやらこの音階は別に沖縄に限定されているわけではなく、台湾・インドネシア・インドなどアジア各地に分布しているらしいです。
※参考文献はこちら

なるほど…そうなんだ。
まず最初に「アジアンテイスト」と感じたのはそのせいかもね。

さて、本編が終わり、アンコールがかかります。
しかし、アンコールは想定外だったらしく、再度登場はしたもののみんな顔を見合わせて…
「何やろうか?」
とのこと。

ヒサオ氏がしばし考えて…

「よし、あれやろう!」

「バラードやるよ」

「サンライズさん、5分半ほどください」

「この曲、後ろで売ってるCDにも入ってます」

※前のMCの部分と同様、行間に微妙な「間」があります(笑)

そう言って始まった曲が…これまた秀逸!
確かにバラードなんですが、5拍子と6拍子が混在するスリリングな展開。
そんな中で繰り広げられるエモーショナルなヴォーカルと演奏…。
今日演奏された曲の中で一番好きかも!

たぶんこれ↓

いやー、もうハマりましたな、こりゃ。
終演後すぐに物販に並んじゃいましたよ。

帰って早速iPodに取り込んで、翌日仕事だったんですが、行き帰りの電車の中はもちろんのこと仕事中もほとんどずっと聴いてました。
Dream Theater の新譜を差し置いて…。

しかもこのCD、発表が3年前!!
スマン!3年も気づかなくて…

そして遅まきながらホームページも見てみたのですが。

なんと、メンバー全員、石垣島出身とな!!
我が家は去年の暮れに石垣島に行ったばかりだったりするので、なんか勝手に親近感(笑)
しかも妻がファンであるBEGINも同じ石垣島出身だしなぁ。

ちなみに、バンドの公式アカウントと田村ヒサオ氏のアカウント両方と相互フォローさせていただいたのですが、私が「似ている」とTwitter上で形容した Between The Buried and Me はヒサオ氏も好きだそうです。さらに「Dream Theaterは青春」とも仰ってました。

そういえば、このブログでMAHATMAの次に推していた almoSphere というバンドも変拍子ゴリゴリ系のバンドでしたが、残念ながら先日解散してしまったんですよね…。

決めました。
これからこのブログの「二推し」はこのバンド ulma sound junction で行かせていただきます!!

早速次のLIVEはこの週末、9/28(土)に新宿BLAZEで行われるイベント「FUSE THE SOUL」にオープニングアクトとして出演するようです!
HEADPHONE PRESIDENTを始めとしてLIGHT BRINGERGacharic Spinなど錚々たるメンバーが出演しますね。
特にHEADPHONE PRESIDENTLIGHT BRINGERのファンの皆様、当日はちょっと早めに行ってこのバンド見てみませんか?
出演時間は16:10からだそうです。
※私は仕事で行けません…(T_T)

——-

最後に…

ulma sound junction のアンコールの前にこのイベントの主催者であるベニさんがステージに上げられてお礼のスピーチをしておられましたが…

礼を言いたいのはこちらの方ですってば。

こんな素晴らしいバンドを集めたイベントを格安で企画してくれてありがとう!

Twitterでも早速相互フォローさせていただきました。
LIVEの翌日、出演バンド3つそれぞれの感想と、ベニさんへのお礼をツイートしておいたのですが、ベニさんは3つのバンドの感想はリツイートしてくれてたけど、ご自分へのお礼はリツイートしないという奥ゆかしさ。
ますます好きになったわ!(笑)

ベニ presents の第二弾、期待してます!

コメント

  1. koma より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >しょうたろうさん
    コメントありがとうございます!
    な…7年ですか!!
    なぜこんな良いバンドが知られていないのかホント不思議です。
    こちらこそよろしくお願いします!

  2. koma より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >黒猫さん
    カッコイイですぜ!
    オススメです(^^)

  3. SECRET: 0
    PASS:
    ウルマをべた褒めして頂いてありがとうございます\(^o^)/
    ウルマメンバーのツイッターから参りました。

    気付けばかれこれ7年ウルマを追っかけておりますが、なかなか知名度が上がらないので残念で仕方ない日々を過ごしています。。。
    こういった機会にもっともっと広まってくれることを願って止まない次第です。

    今後もulma sound junctionを宜しくお願い致します。
    突然のコメント失礼致しました。

  4. 黒猫 より:

    SECRET: 0
    PASS:
    これは すごいな!
    見たいですね!

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